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ACDCスイッチング電源 カレントシェア(電流シェア)って?(その4:リダンダント・モード)

2つ以上の電源装置を接続すると、電源装置に障害が発生した場合や入力電源の1つに障害が発生した場合に継続して動作するように、冗長モードで動作するのをリダンダント・モード(冗長モード)という。インテルプロセッサーを使ったサーバーとはCRPSというインテルの標準規格のリダンダント・モードがある。CRPSはCommon Redundant Mode Power Supplyで、この規格に準拠したい場合は電源メーカーに相談してCRPS機能搭載の電源を採用することになる。巷ではCold Redundantという場合もあるそうだ。並列運転で負荷容量がスタンバイなどで消費が小さくなるとCold(停止状態)にして効率を上げるらしい。

これらの電源装置は、電源装置の出力の1つに障害が発生した場合に迅速に回復できるように、並列に接続して電流を共有する必要があります。

冗長性のために、電源出力をダイオードと並列に接続するか、ダイオードを接続する。(N + 1)
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最大出力電流は1つの電源のN倍。
例えば、1000Wの電源を2つ使ってN+1として使う場合は1000Wの負荷へ2つの電源で半分ずつの電力供給になる。Nが故障した場合は+1の方が1000Wを供給する。その間に故障したNを交換してまた、N+1を構成する。

2+1なら負荷は2個分つまり2000Wを3個で電力供給する。2のうち1個が故障すると最初の2の内1と+1の2個で2000Wの電力供給することになる。

リダンダント・モード(冗長モード)の目的は並列で余裕を持たせて負荷への電力供給して、その内の1個が故障しても残りの電源で電力供給し負荷への電力供給を停めない事。組み合わせは1+1, 2+1, 3+2・・・・N+(N or N+1)など自由にできるが
電源の性能で何個まで並列できるかの仕様があるので、注意したい。

ではこの辺で。