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電源故障の原因検討4

電源故障の解析で抵抗値の測定を行った場合、以下のような具体的な故障が特定できる事例を挙げてみましょう。

### 1. **ヒューズの故障**
- **事例**:ヒューズの抵抗値が無限大(開路)に測定される。
- **意味**:ヒューズが blown(切れている)状態で、電流が流れなくなっています。これは過負荷やショートサーキットによるものである可能性が高いです。

### 2. **トランジスタMOSFETの故障**
- **事例**:MOSFETのソースとドレイン間の抵抗値が異常に低い(ショートしている)。
- **意味**:このデバイスがショートしており、電源が過電流状態に陥り、機能しなくなっている可能性があります。

### 3. **プリント基板(PCB)のトラック損傷**
- **事例**:回路の特定の部分で予想よりも高い抵抗値が測定される。
- **意味**:PCBのトラックが部分的に損傷を受けており、抵抗が増加していることを示しています。これは過熱や物理的な損傷が原因である可能性があります。

### 4. **コンデンサの故障**
- **事例**:フィルタリング用コンデンサのリーク電流が高い。
- **意味**:コンデンサが劣化しているか、内部でショートしている可能性があります。これにより、電源の出力にノイズが増加したり、電圧が不安定になる可能性があります。

### 5. **接続不良**
- **事例**:コネクタやはんだ接続部の抵抗値が予想よりも高い。
- **意味**:接続が不良であり、接触抵抗が高いため、電流の流れが制限されています。これははんだ付けの不良やコネクタの損傷が原因である可能性があります。

これらの測定結果は、故障部品の特定や、電源修理のためのガイドとなります。故障した部品の交換や、必要な修理を行うことで電源を再び正常に機能させることができます。故障原因の解明には、これらの抵抗値の測定に加えて、他の電気的特性(電圧、電流、波形など)の詳細な分析も重要です。